靴下の中に君

顔を近づけてきた。



「んぶぶぶぶ~!」



私はみのるの顔を手のひらで押し離した。



「何考えてんのよっ…!」


「だって~、いい色だし~、2人きりだし~、いい雰囲気だし~」


「よくないわよっ!!」


「ともちゃんっ…待ってよー!」





不覚にも私は…



またもやドキドキしてしまった…。










「はぁ…、なんか今日仕事より疲れた…。買い物してさ、おうちで食べようか」


「僕なんか作るよ!」


「うん、そうしてちょうだいな」




家の近くのスーパーに寄った。



「さぶっ、何ここ、冷蔵庫!?」


「食品スーパーだから寒いの。知らなかったの?」


「うん」




今更ながら、こいつ…


一体何者なんだ!?






「おねーさん、このケーキ半額にしてよ。クリスマスもあと5時間しかないんだしさー」


「え、困ります、私勝手にできませんっ」


「なんでさー?」


「ちょっとみのるっ!」


「いてててて、なんだよぅ」




< 23 / 42 >

この作品をシェア

pagetop