靴下の中に君
顔を近づけてきた。
「んぶぶぶぶ~!」
私はみのるの顔を手のひらで押し離した。
「何考えてんのよっ…!」
「だって~、いい色だし~、2人きりだし~、いい雰囲気だし~」
「よくないわよっ!!」
「ともちゃんっ…待ってよー!」
不覚にも私は…
またもやドキドキしてしまった…。
「はぁ…、なんか今日仕事より疲れた…。買い物してさ、おうちで食べようか」
「僕なんか作るよ!」
「うん、そうしてちょうだいな」
家の近くのスーパーに寄った。
「さぶっ、何ここ、冷蔵庫!?」
「食品スーパーだから寒いの。知らなかったの?」
「うん」
今更ながら、こいつ…
一体何者なんだ!?
「おねーさん、このケーキ半額にしてよ。クリスマスもあと5時間しかないんだしさー」
「え、困ります、私勝手にできませんっ」
「なんでさー?」
「ちょっとみのるっ!」
「いてててて、なんだよぅ」