靴下の中に君
ぬくもり
「お疲れ!ともちゃんはコーヒーでも飲んでゆっくりしててね!」
「早っ。いつの間に入れてくれたの?」
「へへへ」
なによ…
なんか…、部屋もあったまったけど、私の心もぽっかぽかしてきた。
でも
「うううっ」
…何か急に体がゾクゾクと寒気が走った。
あたたかいのに寒い…
ヘンな感じ…
「ともちゃーん、ごはんできた…ともちゃん!?」
体が重くて、私は床にへばりついていた。
みのるは持っていたおたまを投げ、飛んできてくれた。
「あんた…、コーヒーに何か入れたで…しょ…!」
「え?コーヒーに…ミルクと砂糖入れたよ」
「そうじゃなくて何か毒…入れた…んじゃ…」
「そんなことしないよぉ!」
「じゃあなんで…私…はああぁぁ」
みのるは私の頬に手を当て、
「わっ、ともちゃん熱あるよ!」
「ね…つ……?」
「いけない…!」
「う…ちょっと、何すんのよっ……」