靴下の中に君

「……もう!みのるトイレ!?」





……いない。









とりあえず…



私は寝室に戻り、着替えた。





「……………」





なんかヘンなの。



1人暮らしのこの部屋で、静まり返っているこれが普通だったはずなのに…





「あ…」



その時、ベッドの上の靴下が目に入った。



きのうみのるはこれに入って突然現れた。






冷静に考えた。



サンタさんのプレゼントが人間の男で、しかもこんな小さな靴下に入ってるなんて…



そんなことやっぱりありえない。



私はきのう、本当は朝から熱にうなされていたんだ。



そして、あれは全部夢だったんだ。




…絶対そう!





大体、寝てる間靴下にプレゼントを入れてくれるサンタさんなんていないし!




「ははは、バカみたい私!」







夢だったんだけど、なんか…



心がほかほかしていて、夢から覚めた今…




< 29 / 42 >

この作品をシェア

pagetop