靴下の中に君
翌
クリスマスの日の朝、私は5時に起きて6時に出勤…する予定だった。
目を開けると、まだ暗いはずなのに、窓の外はピカピカとまぶしかった。
…まさかと思い、慌てて時計を見た。
「うっそおぉぉぉ!!」
時計の針はまっすぐきれいに12をさしていた。
「なんでなんで!?私…とめちゃった!?」
「僕がとめたんだよ」
「もうなんでよぉ!?」
ーーーん?
今誰か何か言った?
空耳…か。
そんなこと気にしてる場合ではない。
会社に電話しなきゃ…
「すみませんっ、今目が覚めて、その……」
『クリスマスだからね、遊びたい気持ちもわかるけど』
「いえ、本当に寝坊して本当にたった今…」
『とにかく、来れない時は前もって連絡をちょうだい。社会人としての常識でしょう!』
「はぁ…、申し訳ありませんでした…」