靴下の中に君

玄関の前に着き、ふと、扉を開けるとまたおちゃめな顔で、みのるが飛び出てくるような気がした。



「ははは、そうかもしれない!」




そぉ~っと扉を開けた。







「……………」






…物音ひとつしない。




やっぱりもう、みのるはいないんだ…。







「…………っ」




なんか…





私の目から、涙が流れ落ちることはめったにないのだけど…




これは、何の涙…?



あんなお騒がせなプレゼント…



いなくなってせいせいしてもいいのに…






「おいし…。なんでこんなにおいしいの………」






なんだか…





「……サンタのばかぁ!!プレゼントは私にくれたんでしょお!?なんで私の前からいな……っ」






1日…



ううん。目が覚めたのはお昼だったから…半日。





たった半日過ごしただけだったけど…




私にやつの情がうつりまくっていた。





みのる…





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