靴下の中に君
みのるが入っていた靴下を…しみじみ眺め…
「はは…、よくこんなのに入れたなぁ」
靴下の中を覗いてみた。
「あ…、クリスマスカード…?」
みのるが…?
「…きったない字。『ともちゃん、メリークリスマス☆僕は…ーー』」
ーー僕はサンタのじいちゃんに「修行して来いっ!」と言われ、ともちゃんのくつしたに放り込まれました。そして僕は、道路の真ん中はこわいこと、冷蔵庫みたいなお店があること、知りました!
「…なんじゃこりゃ」
ーーじいちゃんの命令と、ともちゃんの願いが重なって、僕はともちゃんの吊り下げたくつしたへたどり着いたのです!
「え~?私の願いがなんであんただったのよ!?」
ーーともちゃん、僕とデートできて楽しかったでしょ?
「…誰が!疲れただけよ!」
ーーまたまた~。照れないのっ!
「こいつ…、私のリアクション先読みして書いてやがる…」
ーーともちゃんの心はすっかすかでした。