靴下の中に君
【番外編】
「もう、みのる作りすぎ。年明けまでかかりそう」
あれから3日、私は1人でせっせとみのるが作ってったごちそうをお口へ運んでいる。
時だった。
「はらへった!」
「ぶっ……」
みのるが…
また突然現れた。
「み、みのる!」
「ん。やっぱこれ絶品!俺本当に天才かも!」
相変わらずの自画自賛ぶりで普通ーに食べている。
「みのる!」
「あ、ともちゃん。熱下がってよかったね!」
う……この笑顔…
「帰ってきてくれた…の?」
「ううん、忘れ物しちゃってじいちゃんに怒られてさー、取りに来た」
「わ…すれもの…」
「うん!」
私の思いとは裏腹にこいつはあっさりしたもんだ…。
「…ちょっと、今どこから入ってきたの!?カギしめてたはず」
「えんとつだよー」
「だから!うちには煙突はないってば!!ふざけると不法侵入で訴えるわよ!」
私はみのるをボコボコたたいた。