靴下の中に君

「いててっ、と、ともちゃん…、どうしたのっ!?」





泣きながら…







「泣きたい時は泣けって、みのる言ったじゃなぁい!う~!!」


「ともちゃん……」



逢いたかったよ…



みのる…






「いいけどさ…、なんで泣いてんのか意味わかんない」



みのるはあっけらかんと、笑って言う。



そんなみのるを最後にもう一発…







くっ、かわされた!!



「もういい!…忘れ物取って、早く帰んなさいよ!」


「待って!俺3日何も食ってないから食ってから!」



テーブルにへばりつくようにしてみのるは食べまくった。





…あっという間にたいらげた。




「3日も食べてないって、一体何してたの?」


「寝てた。そんで今朝目が覚めるなりじいちゃんが怒るからさぁー」


「もしかして、みのるのおじいさんって…サンタさん?」


「そうだよ。あれ、言わなかったっけ?」



サンタに孫がいた!?



まぢかよぉーう!






「あったー!よかったー!」



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