靴下の中に君
…かわいい寝顔。
私はふざけて、みのるのほっぺをツンツンして遊んだ。
「んー…、じいちゃんハエがいるよ…」
ぷっ
ハエにたかられてる夢をみてるようだ。
もっとしちゃえ。
ツン、ツン…
ーーバチッ
「いっ…!」
ハエを追っ払ったんだろう…
みのるの平手が私の指に命中した…
痛い…。
ごめんなさい、ふざけすぎました…。
「みのるー…」
…と名を呼んで、私は何を言おうとしてるんだろうか。
自分で自分の心に靄をかけ、見えにくかった…けど、
素直な気持ち…
「…大好きだよ、みのる」
つぶやいた。
眠ってるからどうせ聞こえてないだろうけど、私はボッと熱くなった。
「僕も……」
ーーん?
みのるの目がパッチリ開いた。
瞬間私はみのるを投げ飛ばした。
「いっ…たいよ、ともちゃ~ん!!」