靴下の中に君

「朝…じゃなくてもう昼ご飯だ。できたよ!」



いきなりみのるの姿がひょこっと私の後ろにうつり、びっくりした。



「もうっ!誰なのよあんた!?」


「僕の名前はみのるだよ」


「だから名前じゃないっつうの!ああイライラする!」


「牛乳飲みなよ。カルシウムが不足してるんだよ。はい」


「……………」




みのるは洗面所まで牛乳を持ってきていた。



しかもちゃんとコップに注いである…







あまりにも用意がよすぎてムカついた。



私はその牛乳をみのるに、頭からぶっかけた。




「つめたいっ…!」


「イライラはあんたのせいなの!寝坊して、上司に怒られたのもあんたのせい!!カルシウム不足なんかじゃないわよ!!」




怒鳴りつけてやった。




牛乳まみれのみのるは今にも泣きそう…?



ちょっと言い過ぎたか…




「…よかった」



ーーへ!?





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