サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

「優斗くん、ごめんなさい。もうお付き合いはできない」

声を振り絞って訴えた。怖かった。

すると優斗くんは、

「俺もお前に飽きてきた所だったんだ。こっちから別れてやるよ」

そう言われて私たちの関係はあっけなく終わったんだ。


優斗くんの前では本当の私を出せなかった。


たくさんお喋りもしたかったし、甘えたり、ケンカしたりしたかった。

一歩後ろを歩くんじゃなくて、隣を歩きたかった。


そう言えていたら、もっと違う結果になっていたのかもしれないけど。



私たちは3年生になる前に別れた。

3年生に進級した時、クラスも別になった。

もう私がサッカーを観に行かない限り、学校で会うことも殆どないだろう。




これで良かったんだ。きっと。

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