サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
その後、ゆっくりと恭介が私のところまで来てくれた。
「君島先輩、お待たせしました」
なぜ? 君島先輩って呼ぶの? なんかまた悲しくなってきた。
恭介の中で、何かが変わってしまったの?
いやいや、そんなことより、救護室での出来事の誤解を解かなきゃ。
私たちは歩きながら話をした。
「無理にごめんね。県大会優勝、おめでとう」
「ありがとうございます」
『・・・・・。』
なんか会話が続かない。
いつも恭介が気を使ってくれていたことが良く分かる。