サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
「ごめんな、心配かけて。明日になればいつもの俺に戻るから」
「それじゃダメ。こんなんじゃ恭介を帰せないよ」
なに、可愛いこと言ってんだよ、詩織は。
帰せないって、なに?
俺のことを欲しいってことか?
・・・いやいや、俺の変換機能、間違ってないか?
それでも今は間違えた変換で突っ切るしかない。
詩織、許せ!
「じゃ、今すぐ元気になる方法」
俺はそう言って、詩織の頬にキスをした。
詩織の顔が真っ赤になるのが分かって。可愛いと思った。
いや、詩織はいつも可愛いんだけど。