サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

優斗くんの腕の中で、優斗くんの優しい手の中で、声を殺して泣いた。

どれくらいそうしていただろう。


「優斗くん、ごめん。もう大丈夫」


私は優斗くんからそっと離れた。


その時に見た優斗くんの目が、哀しそうで、今にも泣きそうで、私の胸がズキンと鳴った。

私は優斗くんのその目を忘れることができなかった。
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