サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

すると恭介が耐えられないとでも言うように笑いだした。

「しおりー、もう最高!」

「なっ、なによ恭介のバカ!」

「詩織からしないと、キスできないよ」

はぁ?! 何言ってんの、恭介!

「はい」

そう言って、また恭介はかがんだ。今度は目を瞑って。

「恭介の、ヘンタイ」

そう言いながらも、私は恭介の唇に触れるだけのキスをした。


もう! もう! もう!


恥ずかしすぎて、死にそう。

耐えられなくて、顔を見られるのが恥ずかしすぎて、また恭介の胸の中に顔を埋めた。

恭介の心臓の鼓動!!! 凄くドキドキしてる。

恭介も緊張してくれているんだね。

私にドキドキしてくれているんだね。

私だけじゃ、ないんだね。


「詩織。俺、詩織が大好きだ。ずっとずっと大好きだ」


こうして仲直りできたんだけど。



恭介を待っていた時間が長くて、寒くて、、、


その夜、私は熱を出した・・・・。
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