サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

ん? 誰かが盗み聞ぎして逃げていく。

走り去る数人の後ろ姿が見えた。


アイツらーーーー!!


「おい! 佳希!!!」


先にクラスへ着いた佳希たちが皆に俺の言葉をマネして見せてる。

「俺が惚れてるんだよ、どうしようもなくね、だってよーーーー!!」

クラス中が爆笑の渦。

かっこいい俺を返せっての。

「恭介かっこよかったよ。なかなか言えないよ、あんなクサいセリフ」

「ふざけんなよ、お前ら! 盗み聞き、反対!!」

「あんな可愛い一年生が目をウルウルさせて告白してんだぜ。俺なら付き合ってる子がいても、あの子とも仲良くなっちゃうけどなー」

「だから佳希はおこちゃまなんだよ! バカ佳希」
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