サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

「何を不安に思ってる?」

恭介は私の心を見透かしていた。

「詩織、話して。待ってるから」

恭介が抱きしめてくれないから、私から恭介の胸に飛び込んで、腕を恭介の背中に回す。


私は自分にびっくりしていた。

恭介に対して100%の気持ちでいたと思っていたのに、優斗くんが心のどこかにいたことに・・・。


恭介は片手で私を抱きしめ、片手で頭を撫でてくれる。

「ねぇ、詩織。俺、予感がしてたんだよ。優斗先輩の会見を詩織が観たら、気持ちが優斗先輩に戻ってしまうんじゃないかって」
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