サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

「恭介、今日でお別れって訳じゃないんだから、もう泣かないで」

とか言ってる私も恭介に抱きしめられながら大泣きしていた。


卒業生全員が祝福のアーチを抜けて校舎の外に出て。

それぞれが記念撮影をしたりして、名残惜しくて学校から帰れない。


私と恭介もサッカー場のスタンド席に移動して、恭介との思い出に浸っていた。

明日からここに来ることはない。

私はこのグランドの景色を目に焼き付けた。
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