サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
「詩織、これ。俺の第二ボタン。もらってくれる?」
「恭介はあと一年制服着るんだよ? 今ボタン取っちゃったらダメじゃない?」
「いいんだよ、家にある変なボタン付けとくから」
「ふふふっ。そんなんでいいの? せっかくのイケメンが台無しになっちゃうよ」
「はい。受け取って」
恭介は私の手を取り、ボタンを手のひらに乗せてくれた。
「えっ?」
私は手のひらに乗ったボタンを見て、驚いた。