サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

恭介たちは一度学校へ帰ってから解散になるから、私と那美は学校の近くのお店で恭介が合流するのを待っていた。


「恭介くんは詩織と同じ大学になるの? もう決めたって?」

「それがね、K大にするんだよ。恭介のレベルだと私の大学はもったいないし、うちの大学には国際学部がないからさ。恭介ね、海外について勉強したいんだって」

「そうなんだー。同棲するって言ってたのにね。淋しくなるね」

「ううん、私のアパートからK大に通うと思う。そのつもりなの」

「ちょっと、ちょっと待って、詩織。K大の国際学部ってキャンパス遠いよね? どこだったかな。ちゃんと調べたの?」

「へっ? 東京じゃないの?」

「今はね、スマホっていう文明があるの。すぐに調べられるでしょ」

那美はそう言いながらK大の国際学部を調べてくれた。

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