サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
「あっ、詩織、恭介くんが来たよ」
「もう来ちゃったの? まだ混乱してるよ、私」
「ん? 何が混乱してんのさ、詩織。那美ちゃん先輩、お久しぶりです! 元気でした?」
恭介は明るく那美に声を掛けている。
私も平常心、平常心。
「恭介、早かったね。試合、お疲れ様でした」
「うん、詩織も那美ちゃん先輩も応援ありがとうございました。負けちゃったけど、いい試合だったでしょ?」
「・・・。」
無言になる私を見て那美が助けてくれる。