サッカー部のイケメン二人の間で揺れて


時計はもうすぐ1時を指そうとしている。



「詩織、まだ起きてる?」

恭介が寝室から出てきて私に声を掛けてくる。

「恭介、眠れないの? 何か温かいものでも飲む?」

「ううん、飲み物は大丈夫だよ。ありがとう」

「緊張してる?」

「してない。受験に関しては全く」

「じゃあ、少しだけ、眠くなるまでお話する?」

「うん、付き合ってくれる? こっちじゃなくてベッドで話そう」

「そうだね。眠くなったらそのまま寝ちゃってね」


恭介は私の手を取って寝室へ入る。

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