サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
俺は初めて詩織と並んで歩いた。
こいつ、小さくね? 155センチ位か。守ってあげたいサイズだな。
・・・俺、やばい。変なこと考えてるよな。守ってあげたいって。
移動教室に着いたときにはもう授業が始まっていて、詩織は教室に入るのを躊躇っていた。
「今入ったら注目されちゃうね。なんか嫌だな」
「ごめん。俺のせいだよな。じゃ、俺の後ろに隠れてついてきて」
詩織は俺にすっぽり隠れるサイズだし、目立たず席に着けばいいと思って。