サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
バカ拓海が、
「優斗! 告白する時間と場所、考えろよなー! TPOって知ってるかー」
なんて言ってくる始末。
詩織は、言葉を発することなく赤くなって俯いていた。
その態度を俺は肯定と捉えた。
勝手にそう思ってた。
結局俺は詩織からの返事をはっきりと聞くことは無かった。
周りが俺たちをカップルに仕立て上げたのも、ある。
それでも詩織は断ってこなかったし、付き合えるんだな、って思った。