サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

「あのね、佐伯くん沢山食べるでしょ? ここから少し歩くんだけど、2時間食べ放題の焼肉屋さんでもいいかな?」

「わぁ、それ天国。そこにしましょう。どっちですか?」

そう言って自転車を押して私の隣を歩いてくれる佐伯くん。

歩く早さも私の歩幅に合わせてくれている。

気を使ってくれているのが分かるくらい、会話を途切れさせないようにしてくれている佐伯くん。

当たり前だけど、やっぱり優斗くんとは違う。


比べてはいけないのは分かってるけど。
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