サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
「遅くなっちゃったし、俺、親に謝った方がいい?」
「ううん、そんな心配ないよ。ありがとう。恭介、気を付けて帰ってね。暗いから本当に気を付けてね」
「おう! サンキュ。じゃ、おやすみ、詩織」
「おやすみなさい、恭介」
あぁ、付き合ってるんだったらここでチューだよな。
くっそ! こんなの詩織のせいだ。
俺の気持ちを知ってて、からかってるとしか思えない。
本気で俺のことをもっと知りたいって思ってるのか?
年上の余裕ってやつか?
俺、詩織のことを本気で好きになったかもしれない。