サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
「君島先輩とは、何もないです、ただ、俺・・・」
俺は黙って恭介の次の言葉を待った。
「俺、君島先輩のこと、好きになりました」
そうか、そう言うことか。
そりゃ、詩織は誰が見ても可愛い。
別に恭介だけが詩織のことを好きなわけじゃないだろう。
「誰が誰を好きだっていいんじゃねーか」
「優斗先輩は余裕ですね。俺はいっぱいいっぱいで」
俺が余裕あるように見えるのか?
こいつは俺たちが別れた理由を知らないから、何も知らないから。