テスター
☆☆☆
谷津先生が捕まってから一週間が経過していた。
谷津先生は警察署で自分の起こした事件を包み隠さず自供していると言う。
しかし、その間終始笑っていて異様な雰囲気になっているらしい。
開放された後すぐに入院したあたしだけど、まぶたの傷もよくなって退院していた。
傷口は塞がったが皮膚の引きつれがあったり、睫毛がなくなってしまっている。
それも、今後整形外科に通って直していく予定だ。
智恵理と栞の遺体、更には先生が言っていた他校の生徒の遺体は、山の中から発見された。
先生が最初に殺害した女子生徒はすでに白骨化が進んでいたということだった。
「千紗!」
校門をくぐったところで後方から声をかけられて振り向くと、久典が走ってくるところだった。
「久典、おはよう」
「おはよう。今日はいい天気だなぁ」
久典は空を見上げて目を細める。
あたしも同じように空を見上げてみると、目に眩しくて涙が出た。
「傷が痛むのか?」
「ううん、大丈夫」
2人して教室までの道のりを歩く。
谷津先生が捕まってから一週間が経過していた。
谷津先生は警察署で自分の起こした事件を包み隠さず自供していると言う。
しかし、その間終始笑っていて異様な雰囲気になっているらしい。
開放された後すぐに入院したあたしだけど、まぶたの傷もよくなって退院していた。
傷口は塞がったが皮膚の引きつれがあったり、睫毛がなくなってしまっている。
それも、今後整形外科に通って直していく予定だ。
智恵理と栞の遺体、更には先生が言っていた他校の生徒の遺体は、山の中から発見された。
先生が最初に殺害した女子生徒はすでに白骨化が進んでいたということだった。
「千紗!」
校門をくぐったところで後方から声をかけられて振り向くと、久典が走ってくるところだった。
「久典、おはよう」
「おはよう。今日はいい天気だなぁ」
久典は空を見上げて目を細める。
あたしも同じように空を見上げてみると、目に眩しくて涙が出た。
「傷が痛むのか?」
「ううん、大丈夫」
2人して教室までの道のりを歩く。