テスター
もし、本当にテスターが存在するのだとすれば、4人は十分に狙われる可能性があったんだ。


「異常事態のため、今日は午前中で授業は終わりだ。部活も、委員会活動も中止。みんな真っ直ぐ帰るように」


先生の言葉に今度は教室内が静まり返った。


これはただ事ではないと、やっとみんなも気がつきはじめたみたいだ。


俺はゴクリと唾を飲み込んだ。


なにが起きてるんだ……?


見えない恐怖がジリジリと俺たちに近づいてきているように感じられたのだった。
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