規制アプリ
☆☆☆

あまり眠れないまま朝になっていた。


伊代の両親が今頃になって連絡してきたのは、あたしが高校を変わったからだ。


それは理解していたけれど、やはり気になってすぐに目が覚めてしまった。


まだ朝早い時間だったが、仕方なくベッドから起きて制服に着替えようとして、思い出した。


今日は学校の創設記念日で休日なのだ。


そう思うと途端に体の力が抜けてベッドに逆戻りしていた。


朝早く起きる必要もないし、今日の復讐を考える必要もない。


すると急に安心感が沸いてきて、あたしは夢の中へと引きずりこまれていったのだった。
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