規制アプリ
「そうか」


多くを話そうとしないあたしに田中先生はため息混じりにそう言った。


完全には信じてくれていなさそうだけれど、ひとまずはこれでいい。


「またなにかあったらすぐに言いなさい」


「わかりました。ありがとうございます」


あたしは田中先生へ頭を下げて、職員室を出たのだった。
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