規制アプリ
☆☆☆
帰り道、昨日よったコンビニの近くまで来ると、また見知った顔を見かけた。
しかしあたしは咄嗟に顔を伏せて隠れてしまっていた。
相手は一樹だったのだ。
前のときもここで一樹と鉢合わせをしたから、もしかしたら家が近いのかもしれない。
気がつかないふりをして足早にコンビニの前を通り過ぎようとしたときだった、一樹があたしを追いかけるようにして近づき、目の前に立ちはだかったのだ。
狭い歩道のため、立ち止まるしかない。
あたしはそっと顔を上げて一樹を見た。
一樹は威圧感のあるムッとした表情であたしを見下ろしている。
ただそれだけで嫌な予感が胸に渦巻き、背中に汗が流れていく。
一樹は手を出してくることはないからきっと大丈夫だと、自分に言い聞かせる。
「な、なに?」
質問する声が恐怖で裏返ってしまった。
我ながら情けなくて下唇をかむ。
「ちょっと話がある」
「え?」
聞き返すあたしの手を掴んで、一樹は強引に歩き出したのだった。
帰り道、昨日よったコンビニの近くまで来ると、また見知った顔を見かけた。
しかしあたしは咄嗟に顔を伏せて隠れてしまっていた。
相手は一樹だったのだ。
前のときもここで一樹と鉢合わせをしたから、もしかしたら家が近いのかもしれない。
気がつかないふりをして足早にコンビニの前を通り過ぎようとしたときだった、一樹があたしを追いかけるようにして近づき、目の前に立ちはだかったのだ。
狭い歩道のため、立ち止まるしかない。
あたしはそっと顔を上げて一樹を見た。
一樹は威圧感のあるムッとした表情であたしを見下ろしている。
ただそれだけで嫌な予感が胸に渦巻き、背中に汗が流れていく。
一樹は手を出してくることはないからきっと大丈夫だと、自分に言い聞かせる。
「な、なに?」
質問する声が恐怖で裏返ってしまった。
我ながら情けなくて下唇をかむ。
「ちょっと話がある」
「え?」
聞き返すあたしの手を掴んで、一樹は強引に歩き出したのだった。