規制アプリ
過去
一ヶ月前の夜。
あたしは自分の部屋でのんびりと過ごしていた。
スナック菓子を食べて、高校の友人とくだらないメッセージのやりとりをして、漫画を読んで。
そんな時間を過ごしていたときのことだった。
小学校と中学校を一緒に過ごして伊代からメッセージが届いたのだ。
あたしはスナック菓子片手に内容を確認した。
《伊代:あたし、もう無理かもしれない》
それは絵文字もなにも使われていない、たったそれだけのメッセージだった。
あたしは一瞬呆然として、持っていたお菓子を床に落としていた。
嫌な予感を覚えるのと同時に、悪い冗談だとも思った。
あたしはお菓子で汚れた指先をティッシュでぬぐい、《亜里沙:どうしたの?》と、返事をした。
しかし、それはなかなか既読にはならなかった。
その間にあたしは伊代とのメッセージをさかのぼって確認した。
別々の高校に入学してからメッセージのやりとりは減っていたけれど、それでも週に1度くらいは学校の様子とか、友人との出来事を伝え合っていたのだ。
すると、2年生にあがって伊代のメッセージの中に友人との出来事が書かれなくなったことに気がついた。
伊代からのメッセージは授業内容と家での出来事ばかりなのだ。
それに気がついたとき、あたしはスマホを見つめたたまま立ち上がっていた。
4月下旬の夜はまだ少し寒いから、上着掴んで階段を駆け下りた。
その足音に気がついた母親が廊下に出てきていた。
あたしは自分の部屋でのんびりと過ごしていた。
スナック菓子を食べて、高校の友人とくだらないメッセージのやりとりをして、漫画を読んで。
そんな時間を過ごしていたときのことだった。
小学校と中学校を一緒に過ごして伊代からメッセージが届いたのだ。
あたしはスナック菓子片手に内容を確認した。
《伊代:あたし、もう無理かもしれない》
それは絵文字もなにも使われていない、たったそれだけのメッセージだった。
あたしは一瞬呆然として、持っていたお菓子を床に落としていた。
嫌な予感を覚えるのと同時に、悪い冗談だとも思った。
あたしはお菓子で汚れた指先をティッシュでぬぐい、《亜里沙:どうしたの?》と、返事をした。
しかし、それはなかなか既読にはならなかった。
その間にあたしは伊代とのメッセージをさかのぼって確認した。
別々の高校に入学してからメッセージのやりとりは減っていたけれど、それでも週に1度くらいは学校の様子とか、友人との出来事を伝え合っていたのだ。
すると、2年生にあがって伊代のメッセージの中に友人との出来事が書かれなくなったことに気がついた。
伊代からのメッセージは授業内容と家での出来事ばかりなのだ。
それに気がついたとき、あたしはスマホを見つめたたまま立ち上がっていた。
4月下旬の夜はまだ少し寒いから、上着掴んで階段を駆け下りた。
その足音に気がついた母親が廊下に出てきていた。