規制アプリ
それが自分の立場を確立させるための悪口だと気がついた。
誰が1人をイジメておけば自分は安全地帯にいることができる。
このクラスはそうなって成り立ってきたから、蕾は早く誰かをターゲットにしないのだろう。
でも、あたしはそれには反応しなかった。
復讐のためにここに来たけれど、樹里たちと同じ場所まで転落する気はさらさらない。
ただぼんやりと蕾の言葉に耳を傾けていたのだけれど、それを見た重行がすぐに動いていた。
ちょうど樹里はトイレに立ったところで席が空いている。
そこに、マジックでラクガキをはじめたのだ。
「あははっ! 重行さっそくはじめたね」
蕾は楽しげな笑い声を上げるが、あたしは全く楽しさを感じなかった。
人の机に幼稚なラクガキをして喜んでいるなんて、まるで幼稚園レベルだ。
呆れてみていると、トイレから樹里が戻ってきた。
自分の机にラクガキをしている重行を見て表情が険しくなる。
「なにしてんの!?」
怒鳴りながら駆け寄り、机を確認して青ざめている。
コロコロと変わる表情は見ていて楽しかった。
誰が1人をイジメておけば自分は安全地帯にいることができる。
このクラスはそうなって成り立ってきたから、蕾は早く誰かをターゲットにしないのだろう。
でも、あたしはそれには反応しなかった。
復讐のためにここに来たけれど、樹里たちと同じ場所まで転落する気はさらさらない。
ただぼんやりと蕾の言葉に耳を傾けていたのだけれど、それを見た重行がすぐに動いていた。
ちょうど樹里はトイレに立ったところで席が空いている。
そこに、マジックでラクガキをはじめたのだ。
「あははっ! 重行さっそくはじめたね」
蕾は楽しげな笑い声を上げるが、あたしは全く楽しさを感じなかった。
人の机に幼稚なラクガキをして喜んでいるなんて、まるで幼稚園レベルだ。
呆れてみていると、トイレから樹里が戻ってきた。
自分の机にラクガキをしている重行を見て表情が険しくなる。
「なにしてんの!?」
怒鳴りながら駆け寄り、机を確認して青ざめている。
コロコロと変わる表情は見ていて楽しかった。