規制アプリ
☆☆☆
あたしを見て遠巻きに笑ったり、噂話をする生徒はいても直接話しかけてくる子はいなくなっていた。
転校3日目でここまで自分の立ち居地が確立してしまうなんて、恐ろしいことだった。
授業が開始されると、必ずと言っていいほど背中にゴミを投げつけられた。
落ちているゴミを見るとそれは紙くずだったり消しゴムのカスを丸めたものだったりする。
ゴミを拾ってゴミ箱へ入れるとき、不意にこの紙になにか書いているかもしれないと思ったが、広げて確認するようなことはしなかった。
そんなことをして仮になにかが書いてあったとしたら、間違いなくそれはあたしを傷つけるものだとわかっていたからだ。
ゴミを捨てて机に戻るとき、偶然一樹が後ろを歩いてきた。
狭い通路で無理矢理先に行こうとして、右肩にぶつかってくる。
ぶつかられた瞬間あたしの体は左によろめき、机にぶつかってしまった。
座っていた女子生徒が「なにすんの!」と、声を上げる。
「ご、ごめんなさい」
少しぶつかられただけなのに衝撃は想像より強かった。
それだけで一樹が筋肉質だということが伺える。
あたしはすぐにぶつかった机を元に戻して、自分の席へと向かったのだった。
あたしを見て遠巻きに笑ったり、噂話をする生徒はいても直接話しかけてくる子はいなくなっていた。
転校3日目でここまで自分の立ち居地が確立してしまうなんて、恐ろしいことだった。
授業が開始されると、必ずと言っていいほど背中にゴミを投げつけられた。
落ちているゴミを見るとそれは紙くずだったり消しゴムのカスを丸めたものだったりする。
ゴミを拾ってゴミ箱へ入れるとき、不意にこの紙になにか書いているかもしれないと思ったが、広げて確認するようなことはしなかった。
そんなことをして仮になにかが書いてあったとしたら、間違いなくそれはあたしを傷つけるものだとわかっていたからだ。
ゴミを捨てて机に戻るとき、偶然一樹が後ろを歩いてきた。
狭い通路で無理矢理先に行こうとして、右肩にぶつかってくる。
ぶつかられた瞬間あたしの体は左によろめき、机にぶつかってしまった。
座っていた女子生徒が「なにすんの!」と、声を上げる。
「ご、ごめんなさい」
少しぶつかられただけなのに衝撃は想像より強かった。
それだけで一樹が筋肉質だということが伺える。
あたしはすぐにぶつかった机を元に戻して、自分の席へと向かったのだった。