記憶ゲーム
☆☆☆

数時間後、私は少女を椅子に拘束した上で本の内容を読み上げていた。


さっき購入してきたばかりの相手を洗脳するための本だ。


本を読みながら私の声は震えていた。


自分のしていることへの恐怖だ。


こんなの許されることじゃない。


人権侵害。


少女への冒涜だ。


わかっているけれど、もうこれしか方法がなかった。


「君は私の娘だ」


少女は泣いていた。


泣きながら、私の洗脳を聞き入れていったのだった。
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