記憶ゲーム
☆☆☆
1時間目の授業が終わり、15分休憩に入った時だった。
「おもしろそうなゲーム買ったんだぜ!」
と、啓治が大きな声で言った。
振り向いてみるとみんなに見せびらかすように小型ゲームを持ち上げている。
当然、ゲームは持ち込み禁止だ。
でも、啓治はそんなこと少しもきにしていないみたいだ。
「へぇ! それってどんなゲーム?」
大夢が大げさに興味を示している。
いつもの様子に興味がなくなり、僕は次の授業で使う国語の教科書を取り出した。
「これはな、人間の記憶をゲーム化できるゲームなんだ!」
自信満々に言う啓治に僕はまた視線を向けた。
人間の記憶をゲーム化できるゲーム?
なんだそりゃ。
どうせまた啓治の作り話だろう。
「たとえばイジメられている人間の記憶なら、いじめっ子を退治できればクリア! 高思い中の記憶から、相手にOKしてもらえたらクリアなんだ!」
啓治は熱心に説明しているが、そんなゲームがあるわけがない。
1時間目の授業が終わり、15分休憩に入った時だった。
「おもしろそうなゲーム買ったんだぜ!」
と、啓治が大きな声で言った。
振り向いてみるとみんなに見せびらかすように小型ゲームを持ち上げている。
当然、ゲームは持ち込み禁止だ。
でも、啓治はそんなこと少しもきにしていないみたいだ。
「へぇ! それってどんなゲーム?」
大夢が大げさに興味を示している。
いつもの様子に興味がなくなり、僕は次の授業で使う国語の教科書を取り出した。
「これはな、人間の記憶をゲーム化できるゲームなんだ!」
自信満々に言う啓治に僕はまた視線を向けた。
人間の記憶をゲーム化できるゲーム?
なんだそりゃ。
どうせまた啓治の作り話だろう。
「たとえばイジメられている人間の記憶なら、いじめっ子を退治できればクリア! 高思い中の記憶から、相手にOKしてもらえたらクリアなんだ!」
啓治は熱心に説明しているが、そんなゲームがあるわけがない。