殺人感染
「なにしてんの雪!」
信じられなくて雪を見つめる。
あれだけの声を上げられると、いつ誰に気がつかれるかわからない。
雪は悲鳴を上げるのをやめてあたしを睨みつけてきた。
「純也だって死ねばいいんだ!」
雪が叫ぶ。
あたしは唖然として開いた口がふさがらない。
純也は眉間にシワを寄せ、しかしなにも言わなかった。
「ダメだよ雪。もう誰も死んじゃダメなんだから」
香だけが必死で雪の気持ちを抑えようとしている。
そうだよ。
もう誰も死んだらダメなんだよ。
ここいいる4人だって死んじゃダメ。
もちろん、小村君だって……。
あたしは唇を引き結んで涙をこらえた。
雪からすれば、あたしたちが小村君を殺したも同然なんだ。
小村君はドアの目の前にいたのに、あたしたちは鍵を開けなかったから……。
信じられなくて雪を見つめる。
あれだけの声を上げられると、いつ誰に気がつかれるかわからない。
雪は悲鳴を上げるのをやめてあたしを睨みつけてきた。
「純也だって死ねばいいんだ!」
雪が叫ぶ。
あたしは唖然として開いた口がふさがらない。
純也は眉間にシワを寄せ、しかしなにも言わなかった。
「ダメだよ雪。もう誰も死んじゃダメなんだから」
香だけが必死で雪の気持ちを抑えようとしている。
そうだよ。
もう誰も死んだらダメなんだよ。
ここいいる4人だって死んじゃダメ。
もちろん、小村君だって……。
あたしは唇を引き結んで涙をこらえた。
雪からすれば、あたしたちが小村君を殺したも同然なんだ。
小村君はドアの目の前にいたのに、あたしたちは鍵を開けなかったから……。