死なないあたしの恋物語
「あ、えっと、今朝はどうも……」


目の前にいる白坂君にしどろもどろに声をかける。


心臓はドキドキと高鳴って、うまく言葉が続けられない。


つい、うつむいてしまいそうになったときだった。


「洋人でいいよ」


そういわれてうつむきかけた顔を上げた。


白坂君の優しい笑顔が目の前にある。


「えっと……洋人……君」


「それでもいいよ」


洋人君は頬を少しだけピンク色に染めて答えた。


その姿に心臓は更に早鐘を打ち始める。
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