死なないあたしの恋物語
ハッと息を飲んで目を覚ました。


ベッド横の窓からはすでに朝日が差し込んでいる。


サイドテーブルの時計を確認すると、朝の7時前だった。


あと5分もすればアラームがなりはじめる時間だ。


体が気持ち悪くて上半身を起こすと、全身じっとりと汗でぬれていることに気がついた。


「なんで、今更あの時の夢を……」


呟いて額の汗をぬぐう。


その時、気がついた。


自分の頬に、汗とは違う、涙が流れてることに。


あたしはまた息を飲み、その涙を少し強引にぬぐいとったのだった。
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