死なないあたしの恋物語
グラウンドに張り出されていたクラス表をあらかじめ確認するとあたしは2年A組のクラスに振り分けられていた。
もちろん、自分以外は知らない子の名前ばかり。
だけどあたしは自分の力を使って、すでに2人の親友がいることになっていた。
2階にある2年A組の教室へ向けて、階段を上がっていく。
去年のんびりと過ごしたせいで体の筋力は落ちているようで、階段が長く感じる。
不老不死のくせに筋力はしっかりと自分の私生活が反映されているのが悔しい。
ここまで歩いてきただけですでに少し疲れていたあたしはゆっくりと階段を上がっていた。
そのときだった。
後ろから階段を駆け上がってきた男子生徒があたしの右肩にぶつかった。
「キャッ!?」
悲鳴を上げるのに、その男子生徒はこちらを見向きもせずに駆け上がっていってしまった。
体のバランスを崩したあたしは咄嗟に手すりに手を伸ばす。
しかし、一足遅かった。
足が階段から離れてしまう。
恐怖が一気に駆け上がってきて、汗が噴き出す。
すべてがスローモーションのように見えているのに、落下をとめることができない。
目をギュッと閉じて衝撃に備えたときだった。
パシッ! と、まさに漫画のような音が聞こえてきて、あたしの右手が誰かによって握られていた。
その瞬間落下がとまり、痛みは訪れることがなかった。
もちろん、自分以外は知らない子の名前ばかり。
だけどあたしは自分の力を使って、すでに2人の親友がいることになっていた。
2階にある2年A組の教室へ向けて、階段を上がっていく。
去年のんびりと過ごしたせいで体の筋力は落ちているようで、階段が長く感じる。
不老不死のくせに筋力はしっかりと自分の私生活が反映されているのが悔しい。
ここまで歩いてきただけですでに少し疲れていたあたしはゆっくりと階段を上がっていた。
そのときだった。
後ろから階段を駆け上がってきた男子生徒があたしの右肩にぶつかった。
「キャッ!?」
悲鳴を上げるのに、その男子生徒はこちらを見向きもせずに駆け上がっていってしまった。
体のバランスを崩したあたしは咄嗟に手すりに手を伸ばす。
しかし、一足遅かった。
足が階段から離れてしまう。
恐怖が一気に駆け上がってきて、汗が噴き出す。
すべてがスローモーションのように見えているのに、落下をとめることができない。
目をギュッと閉じて衝撃に備えたときだった。
パシッ! と、まさに漫画のような音が聞こえてきて、あたしの右手が誰かによって握られていた。
その瞬間落下がとまり、痛みは訪れることがなかった。