死なないあたしの恋物語
どうせ1年間だけなんだから楽しんでしまおうと考えたのが悪かったのだ。
楽しむところか、本気で洋人君のことを好きになってしまった。
1年間だけでいいから、一緒にいたいと願っている自分がいる。
悩んだまま何度か記憶の改ざんを試みているうちに、窓から朝日が差し込んでいた。
昨日家に戻ってから着替えもせず、ご飯も食べていない。
不老不死だからなにも食べなくても平気だけれど、空腹は感じられるから不便だった。
仕方なくベッドルームからキッチンへと移動して、冷蔵庫から出来合いのおかずを取り出す。
炊飯器に残っている冷たくなったお米をお茶碗についで、レンジで温めて、それを食べた。
ひとりきりの食事はいつもこんな感じで終わる。
そんなときでも、あたしの頭の中には洋人君の存在が浮かんでは消えていっていた。
一緒に食べたハンバーガーはどんな食べ物よりもおいしいと感じられたっけ。
その時の味を思い出すと、途端に目の前にある食事が味気なく感じられてしまい、途中で箸を置いた。
急速になくなっていく食欲。
残ったおかずは冷蔵庫に戻し、自分の体を見下ろした。
制服はクシャクシャにシワができてしまっている。
「学校、行きたくないな……」
行けばまた洋館だの魔女だのと噂をされる。
あたしが噂の対象になることは問題じゃないが、それが原因でクラスメートたちの関係にヒビが入るのが嫌だった。
楽しむところか、本気で洋人君のことを好きになってしまった。
1年間だけでいいから、一緒にいたいと願っている自分がいる。
悩んだまま何度か記憶の改ざんを試みているうちに、窓から朝日が差し込んでいた。
昨日家に戻ってから着替えもせず、ご飯も食べていない。
不老不死だからなにも食べなくても平気だけれど、空腹は感じられるから不便だった。
仕方なくベッドルームからキッチンへと移動して、冷蔵庫から出来合いのおかずを取り出す。
炊飯器に残っている冷たくなったお米をお茶碗についで、レンジで温めて、それを食べた。
ひとりきりの食事はいつもこんな感じで終わる。
そんなときでも、あたしの頭の中には洋人君の存在が浮かんでは消えていっていた。
一緒に食べたハンバーガーはどんな食べ物よりもおいしいと感じられたっけ。
その時の味を思い出すと、途端に目の前にある食事が味気なく感じられてしまい、途中で箸を置いた。
急速になくなっていく食欲。
残ったおかずは冷蔵庫に戻し、自分の体を見下ろした。
制服はクシャクシャにシワができてしまっている。
「学校、行きたくないな……」
行けばまた洋館だの魔女だのと噂をされる。
あたしが噂の対象になることは問題じゃないが、それが原因でクラスメートたちの関係にヒビが入るのが嫌だった。