余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
うーん、人目につかないところって他にあったっけ。
この学校って無駄に広いんだよ。
不良が多いくせに無駄に金持ちが多いし。
「…ん?こんな所あったんだ」
校舎裏に、一際大きな木が一本と、その下に白いベンチがある。
周りは細い木々で囲われて、雑草も伸び放題。
日陰だし、夏にはもってこいの場所。
「ここに決めた」
少し錆が目立つベンチを軽く拭いて座る。
「いただきまーす」