余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


ニキは訴えるように、前のめりになる。

「自分たちが正義だと信じて疑わず、周りもこいつらが犯した罪を知らないで持て囃してっ。

俺達ばかりが悪者扱いだっ」


「人は分かりやすい悪を責め立て、自分が信じた善は決して疑わない。

何故なら、自分が間違っていることを認めたくないから。

常に自分は正しいんだと思っていたいから。

…それは龍牙と、ニキにも言えることだな」

「どうして俺まで?」
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