余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
正体と門出
ーnight&紗夜 sideー
呆然と立ち尽くすニキ、困惑しきっている零斗たち、
そして、教室の隅で座り込んでいる葉月。
「ククッ、最悪なメンツだな。…さて問題です。何故このnightが桜城 紗夜を助けたんだと思う?」
「それは…、俺たちのことが許せなかったからじゃないんですか?」
「nightはいつだって正義を貫くから」
一樹と晶が首を傾げながら答える。
「そうだなぁ、まぁそれもある。では次の問題。お前らにメールを送ったルドとは一体何者でしょう?」
「nightじゃないのか?」
「でも紗夜は『二人』で、って言ってただろ」
遥と涼太も頭の上にハテナマークを浮かべながらも質問に答える。