余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
「なぁ、葉月。言い訳ばっかのお前に教えてやるよ。お前は一生、姉のようにはなれない」
「そんなことっ、分かってるわよ!!お姉ちゃんに比べたら、私なんて…っ」
「違う。そうじゃない。そもそも、比べる必要なんてないんだ」
「え…?」
思ってもみなかったことを言われ、葉月は目を瞠る。
「お前はお前だ。どうして姉のようになる必要がある?」
「だってっ…、そのままの私は愛されない…っ」
「誰が決めたんだよ。
姉の彼氏が好きだった。でもその彼は姉に夢中。振り向いてもらえなかった。
でも『初恋は実らないもの』と、大体決まってるもんだ」