余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
雷は固まり、葉月の姉は絶句して両手を口に当てている。
それに苦笑し、仕方ないかと肩を竦める。
「わざわざお越しいただき感謝します」
「い、いえ。大事な妹ですから。…night。いえ、桜城紗夜さん。そして龍牙のみんな。
本当に申し訳ございませんでした」
「俺からも謝罪を。ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません」
立ち上がって、深く頭を下げる二人。
「お姉ちゃん…、雷くん…」