余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
自分のために頭を下げてくれるのを見た葉月は涙を乱暴に拭い、立ち上がる。
「本当に、すみませんでした。
みんなを傷つけたこと、騙したこと。謝って許される事じゃないけど…」
二人よりも深く頭を下げ、謝罪する。
「ネモフィラ・青。花言葉はあなたを許す。同じことは繰り返すなよ」
「はいっ…」
「俺らも、もう水に流す。お前の言う通り、騙された俺たちも悪いし。
お前を責める権利は俺たちにはない」