余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


下っ端たちは大人しく引き下がる。

その時、急に咳が込み上げてきた。

「ゴホッ、ケッホ、ゴホッゴホッ。…あー、きっつ」

「だ、大丈夫か?お前、最後に学校に来た日も咳してたよな?」

「そうなのか?」

「っあぁ、まぁ。気にするな。それより、お前らには話しておきたいことがある」

本当に伝えたかった事。

伝えなければいけない事。
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