余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


心から人を傷つけることを楽しんでいる醜悪な顔。

「紗夜が申し訳なく思うことじゃないよ」

晶の言葉に力なく首を振る。

「こればかりは自分を許すことはできない。

それに、あの時の暴走族を見て思ったんだ。これじゃいけないって。

暴走族は『暴れて人を傷つける集団』。

そうじゃなくて、暴走族は『暴走する奴らを止める』。そんな役割に変わっていかなきゃいけないと」

「暴走する奴らを止める…?」
< 156 / 220 >

この作品をシェア

pagetop