余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~
心から人を傷つけることを楽しんでいる醜悪な顔。
「紗夜が申し訳なく思うことじゃないよ」
晶の言葉に力なく首を振る。
「こればかりは自分を許すことはできない。
それに、あの時の暴走族を見て思ったんだ。これじゃいけないって。
暴走族は『暴れて人を傷つける集団』。
そうじゃなくて、暴走族は『暴走する奴らを止める』。そんな役割に変わっていかなきゃいけないと」
「暴走する奴らを止める…?」